潔癖

自責、血縁への劣等感、仮面家族、作り笑い、過剰な自己愛、反動の自己嫌悪、薄い人間関係、見えない幸せ、冷酷、ひねくれ、脇道、マイノリティ、快楽、逃避、押付け、親の死で泣かない子供、看護疲れを言い訳にする子供、生計を共にするだけの親子、己を殺して生きる、だれのために?、無気力を言い訳にする長男、働かない長男、薬がなければ眠ることすらままならぬ長男、負債、社会不適合、父への妬みと憎悪、母への尊敬と憎悪、恨みすら美化されていく記憶、腐臭のする家系、殻、家篭、感情の欠落、夫の死で泣かない妻、未だ風化されない記憶、宗教、金銭、死後の世界、父の代わりに生きる、昔の俺は死んだ、俺は天沢由希、天沢聖司の熱意と、草摩由希の狂気と、二人の若さとという未来性を併せ持つ無敵のヒーロー、行軍歌、前へ進むことを強制される歌、男嫌いの親戚、浴びせられた卑劣な言葉、九人兄弟の末の父、甘やかされて育った父、それでも子作りには反対した父、自覚していた父、産んだ母、産ませた母、質素に生きることを望んだ父、それしかできなかった父、責めた母、増収を望んだ母、父は死んだ、自分の望みは語らない母、常に家族の望みを語る母、弱い母、赤の他人に同情する母、余力のない財を同情で遣う母、偽りの優しさ?、宗教への妄信、見えない幸せ、無関心、だからみんな死んでしまえばいいのに、人間嫌い、人間が嫌いだ。